【IIDX一曲語り】Dr.LOVE

集計系の記事もネタを探さなければいけない段階に
なってきましたのでここはひとつ、新しい企画を開始致します。

IIDXに収録されている曲目の中から一曲を挙げ、
その一曲を中心に当時の記憶を辿る、そんな趣旨です。


第一回は初代IIDXより「Dr.LOVE」。
古参プレイヤーのうろ覚え回顧録をどうぞ。

１、君はDr.LOVEを知っているか

皆は「Dr.LOVE」と聞いて曲をすぐに思い出せるだろうか。

ｳｰ ｱｯﾊｰﾝ　ｳｰ ｱｯﾊｰﾝ

で思い出せないならきっとわからない、

でも低難度の割には知名度がまあまあある曲だ。

難度はHYPER、ANOTHER共に☆3。

比較的最近始めていて、他機種をやっていた早熟なプレイヤーなら

プレイした事がない、もしくは一作に一回もやっていないかもしれない。

古参で低中難度もボチボチやる私でも

一作で五回もやったりは恐らくしていない。

好きな曲ではあるが。

こんな難度の曲でも、当時はそこそこのプレイヤーを

泣かせた実績があったと言って、信じてもらえるか？

２、Dr.LOVEの罠

Dr.LOVEが一瞬猛威を振るったのには、幾つか原因がある。

IIDXが誕生したのは1999年。今から20年前だ。

その頃も5鍵盤やギタドラ、ポップン、DDR等

他の音ゲーがあり5鍵盤は家庭用が出ていたりもしたが、

収録曲は少なく、曲の難易度も上限が知れていた。

難易度についても新デバイスに対しての慣れやすさについても、

当時の音ゲーマーは今と比べて圧倒的に「上手さ」を

伸ばしにくい環境にあった。

それまで音ゲーに全く触れていなかった非ガチゲーマーが

少しの期間でバンドリの赤譜面をクリアしているのを見て、

スゲェ時代になったもんだと思ったのは最近の話だ。

要は当時は「音ゲー力」が低いユーザーがとても多かった。

当然私もその一人だ。

これが理由の一つ。

更に一つの理由として、5鍵盤とIIDXでは仕様が一部違った事。

IIDXは7鍵盤全てにレーンが用意されていて、

7レーンの画面となっている。

5鍵盤は白鍵盤用にレーンがあり、

黒鍵盤はその間の線の部分に降って来る。

ピアノの楽譜を想像してみてもらうとわかるだろうか。

もしくはググッてみてほしい。

そしてこれは記憶に自信がないが……ボタンとボタンの間隔、

及びボタンとスクラッチの間隔が違った。

これだけ違うとIIDXのSPとDPのような違和感が出てくる。

最後に、Dr.LOVEの難易度設定。

基本的に初代IIDXの難易度設定は五段階。

その中でDr.LOVEの難易度は当時から「3」。

（今でいうHYPER譜面の話である）

中堅どころというヤツだ。

ここに罠があった。

5鍵盤をやってきたものとしては最初から手応えを感じる、

でも落ちない程度の曲を選びたい。

20,novemberなど5鍵盤からの移植曲は多くが難易度「3」。

なんだかいけそうな気がするじゃないか。

ジャンルはダンスポップ、ノリが良さそうだ。

他の人もこの曲を多く選んでいたような気がする。

そして……多くのプレイヤーが一曲目に

Dr.LOVEへ立ち向かっていったのだった。

３、Dr.LOVEが牙をむく

よく想像してみて欲しい。

・平均レベルが低いユーザー層

・デバイスの変化

・ハイスピードなし

・イージーオプションなし

・照り返しに弱いクソモニター

・いける気がして最初から難易度「3」を選ぶ

これだけ死亡フラグが揃ってしまっている。

結果……案の定結構な数の人が一曲目から落ちてた。

間奏のドンツードンツーを繰り返すだけの部分でも

隣のボタンを押してしまったりしていた。

まさに初ダブルプレイのような状態だ。

最後のテレテレテッ　テーンを豪快に失敗すれば

見事に40～60％での着地。

初期の1クレジット300円を無事3分で消耗していた。

何がウーアハーンだこの野郎！と激高する者が

後を絶たない……というと盛り過ぎだが

それなりに可哀想な撃沈シーンを見たのだった。

何故か同難度同ジャンルのMelt in my armsを選んだ人は

大体生き残っていたような気がする。

以上がDr.LOVEの自分も体験したトラウマ話。

この記憶も曲もインパクトが強いので

なかなか忘れる事がない。

初代を遊んだ事があるオッサンが周りにいるなら

是非聞いてみてほしい。

Dr.LOVE、どうだった？と。

記事の読まれ具合にもよりますが、

恐らく次回以降に続きます。

次回→5.1.1.

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